Asahi
こんにちは、坂本です。
先週、久留米にありますシューズメーカー
アサヒシューズさんへと足を運び
工場見学、大人のスニーカー教室という
貴重な体験をさせていただきました。
本日はその時のお話を。
cds+でお取り扱いさせていただいておりますアサヒシューズ。
1892年に創業者の石橋徳次郎氏が、久留米市で足袋の製造を開始したのが始まり。
その後、地下足袋の開発や、当時は会社の一部門であったタイヤ部により
純国産タイヤの第一号を世に送り出します。
こちらがのちのブリジストンに。
ご存知の方も多いブリジストンは、
もともとアサヒシューズの第一部門だったことに私たちも驚きました。
電動機の導入や、綿布からの一貫生産などを取り入れながら
会社を大きくしていき自社工場を設立。
自社でゴムからの一貫生産を行い、これが現在の靴の生産へとつながっていったそうです。
アサヒシューズでは様々な靴の生産を行っていますが
cds+でお取り扱いしているのは、Asahiというブランドのもの。
アサヒシューズが作っているデッキシューズやスリッポンなど、
男女問わず履いていただける靴をもっと提供したいと考え、別ラインで独立したものになります。
こちらに使われているロゴは、旧ロゴになるそうです。
そして、今回参加させていただいた、大人のスニーカー教室では
こちらのスリッポンタイプの靴作りに参加させていただきました。
エプロンと帽子を被って、さあ始めますよ!
アサヒのデッキシューズは袋縫い製法で作られています。
通常、靴はアッパーの表材と裏材を貼り合わせるために糊を使用していますが
それを使用せず、直接キャンバス生地を袋状に縫うことで
キャンバス生地に独特のくったりとした肌馴染みの良い柔らかさを実現させています。
そうすることで、靴下のように足を包み込んでくれる安心感があるんですね。
サポートしていただきながら次の工程に。
ソール部分もひとつひとつ手作業で糊をぬり、はりつけていきます。
今回ソール部分のゴム・テープを4色の中から好きに選ぶことができたのですが
私たちは遊び心なく堅実な組み合わせに。
他の参加者の方の遊び心満載の素敵な組み合わせを見ながら
あんな風に組み合わせてもよかったな~と後から少しだけ後悔もしつつ(笑)
満足のいく仕上がりとなりました。
ソールの圧着にはバルカナイズド製法が用いられています。
バルカナイズド製法では、アッパーとソールをまだ固まっていない生ゴムで成型し
専用の釜に入れ、高温の熱と圧力を加えます。
この「加硫=バルカナイズ」の工程を経ることで
釜に入れる前の生ゴムの状態から弾力性のあるゴムの性質を得て
アッパーとソールが一体化するようにしっかりと圧着されるそうです。
通常の製造方法だと、糊を使って接着しているだけなので
ゴムの剥がれが生じたり、お洗濯出来ないものが多いのですが
この製法で作られたシューズは、生ゴムから高温の熱で強力に接着することによって
剥がれを劇的に軽減し、靴本体のお洗濯も可能にしています。
今回靴作り、そして工場見学をさせていただいて
想像以上にたくさんの人の手によって一つの靴が生み出されていることを知りました。
ひとつひとつの工程を丁寧に尚且つ早く、そして正確に。
普段何気なく履いているスニーカーでしたが、
この1日でアサヒシューズに対する愛着がより一層深まったように感じます。
アサヒシューズの森永さんをはじめ、お世話になりましたスタッフのみなさま
貴重なお時間を本当にありがとうございました!!
シンプルでありながら、履き心地、品質にこだわったアサヒシューズ
永く続く歴史を大切にして、本当にたくさんのこだわりが詰まっているからこそ
たくさんの人に愛されているんだと実感しました。
これからまたより多くの方にアサヒシューズの良さを知っていただけたらと思います。
新しくグレーとブラックのソールも入荷いたしましたのでこちらもぜひご覧くださいね!
長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました^^